Research Center for Earthquake Prediction

セミナー情報にもどる

地震・火山研究グループ研究会

 平成17年4月の防災研究所の改組に伴い,地震防災研究部門,地震災害研究部門,地震予知研究センター,火山活動研究センターからなる地震・火山研究グループが発足いたしました.以降,グループでは,内外の研究連携および研究情報交換・発信の場として,毎月一回(通常は第4金曜日午後),グループ研究会を開催しています.


6月京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室で開催!

下記の通り、6月の防災研地震火山グループ研究会を開催いたします。

今月は建築構造分野より、二人のスピーカーに講演をお願いしています。前半は5月まで日本建築学会の会長を務められました東京工業大学名誉教授の和田章先生、後半は防災研究所の中島正愛先生に、地震学と耐震工学の関係性を軸にお話を伺います。

皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。

----------------------------------------------------

6月地震・火山グループ研究会

日時:2013年6月28日(金)14:00 - 16:45
会場:京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/contents/tatemono_j.html
(地図中の5番の建物です)

スピーカー(前半14:00 - 15:30):和田 章 名誉教授(東京工業大学)
表題: 「分からないことの多い地震動と構造物の耐震設計」
主旨: 構造物の設計は、供用中に作用する外力を想定し、これが構造物に作用したときの応答を求め、この応答が人々や社会が受容する範囲に入っていることを確認することによって行われる。建築物の耐震設計のためには建設地に供用期間中に起こると考える地震動を把握しなければならないが、地球の問題であり自然現象であるから簡単なことではない。この分からない地震動に対して構造物の耐震設計を精緻に行おうとする傾向があるが、これにはほとんど意味はなく、地震動を受ける構造物は可能な限り地震動の性質に対して鈍感なほど良いといえる。建築構造物の耐震設計法の変遷と具体的な設計を通し防災研究所の先生方と議論を進めたい。


スピーカー(後半15:45 - 16:45):中島 正愛 教授(京都大学防災研究所)
表題: 「地震学と耐震工学を分かつ壁-この壁をどう乗り越えるか」
主旨: 建築工学の世界では、古来、「Design(設計)」対「Analysis(解析)」という二つの流派がにらみ合いながら、 自らの技術の切磋琢磨に努めてきた。耐震工学においてもしかり、建物が地震を受けたときにどう揺れてどう損傷するかを調べる人種(解 析)と、こんな地震に対しても壊れないように建物 をどう組み立てるかを工夫する人種(設計)は、ときとして対立する。解析派が 目新し さや新規性に飛びつきたがるのに対して、経験を重視する設計派は伝統にしがみつく性癖があることが対立の原点にある。地震学と耐震工学の会話がときとして弾まない理由を、地震調査研究推進本部:政策委員会委員長としての体験も踏まえつつ、「設計と解析の対立」という構図から探ってみたい。



5月京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室で開催!

下記の通り、5月の防災研地震火山グループ研究会を開催いたします。
今月は、防災研地震予知研究センターの新任教員である 西村卓也 准教授に、これまでの研究成果を紹介していただきます。

皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますよう お願い申し上げます。

----------------------------------------------------

5月地震・火山グループ研究会

日時:2013年5月31日(金)14:00 - 15:30
会場:京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/contents/tatemono_j.html
(地図中の5番の建物です)

スピーカー:西村卓也 准教授(防災研究所)
タイトル:
GNSSデータを用いたフィリピン海プレートの沈み込みに伴う短期的スロースリップイベントの検出


【要旨】
GNSSデータを用いてフィリピン海プレート北縁部(日向灘~南海トラフ~相模ト ラフ) で発生する短期的スロースリップイベント(以下,SSE)の検出を試み た.その結果,従来から傾斜計データ等によって報告されている深部低周波微動 を伴う 南海トラフ沿いの短期的SSEに加えて,日向灘や相模トラフにおいても短期的 SSEによると考えられる多数の変動イベントを検出することに成功した.検出さ れたイ ベント数は約15年間で218個であり,その中で最大のものは,2007年 4月に房総半島はるか沖で発生したMw6.7相当のイベントである.四国西部から東 海地方 にかけての短期的SSEは,深部低周波微動発生域の深さ 30-40kmで発生するイベントがほとんであるが,日向灘や相模トラフでは,プ レート境界 浅部(30km以浅)でも発生している.



4月京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室で開催!

下記の通り、4月の防災研地震火山グループ研究会を開催いたします。
今月は、防災研に3カ月間滞在されておりますCaltechのTom Heaton教授に震源物理の力学についてお話いただきます。

みなさま奮ってご参加ください。

----------------------------------------------------
4月地震・火山グループ研究会

日時:4月26日(金)14:00 - 15:30
会場:京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/contents/tatemono_j.html
(地図中の5番の建物です)

スピーカー:Tom Heaton 教授(カリフォルニア工科大学)
タイトル:Implications of Strong-Rate-Weakening Friction for the Length-Scale Dependence of the Strength of the Crust;
Why Earthquakes Are so Gentle


【要旨】
The thinness of fault slipping zones and the paucity of observed melts implies very low dynamic friction compared to the overburden pressure (less than 0.05 for a meter of slip at 10 km). However, if static friction was comparably low, then the crust could not support observed topographic relief. Strong-rate-weakening friction seems to be a plausible explanation for these seemingly conflicting observations. Strong-rate-weakening friction leads to slip-pulses with extremely complex failure dynamics; strong positive feedback between the slip and the friction produces multi-scale chaos. Unfortunately, 3-d continuum problems with strong-rate-weakening friction are numerically intractable. Therefore we (Ahmed Elbanna and I) investigated the much simpler problem of 1-d spring block sliders with strong-rate-weakening-friction. We show that the system produces power-law complexity. That is, the pre-stress evolves into a state that is heterogeneous at all scales. Since the pre-stress and the events are spatially heterogeneous, we must generalize our definition of “strength.” We define “stress-based strength” to be the spatial average of the pre-stress in a failure region, and we define “work-based strength” to be the average work per unit of deformation. We show that these strengths are not the same. Furthermore, we show that the larger the event (or system), the smaller the strength. We show that the strength decreases as a power with the size; the exponent of this relation is related to the dynamic heterogeneity of the system. Since the model is homogeneous, all complexity is dynamic. Earthquakes are so gentle because the Earth is so big. Finally we show a surprising new energy transport equation that reproduces the chaotic behavior of the full numerical simulation. The equation is multi-scale and many orders of magnitude faster than the full numerical system.



2012年度以前(地震・火山研究グループ研究会)



セミナー情報にもどる